カタログのよみかた:「3倍ズーム」の正体(焦点距離とズーム倍率)

 デジカメのレンズに関する表記にある「3倍ズーム」。普段よく見かける表記ですが、これはいったい何が「3倍」なんでしょうか。ズームすれば写すものの面積が3倍に拡大されるからでしょうか。
 答えは違います。結論を先に言えば「ワイド端焦点距離からテレ端焦点距離までの倍率」です。これだけではカメラやってない人は鳥坂センパイやたわばセンパイを目の前にした読者なみにおいてきぼりになるので、順を追って説明しましょう。
 まず「焦点距離」という単語ですが、これはぶっちゃけまくった話「どれくらいの範囲でズームできるかを数字で表したもの」です。正確には「レンズの光学的中心である主点から撮像面までの距離」の事*1を言いますが、まぁそんなこたどうでもいいのでここではそーゆーふーなモンだと思っててください。
 

*1:このとき、無限遠にある一点から出た光が撮像面の一点に結像する。もっと具体的にに言えば虫メガネで太陽の光を集めて黒い紙を燃やす理科の実験の時の虫メガネと黒い紙の距離が焦点距離。「焦げる点」なので焦点。