三本木町のひまわりの丘と仙台七夕祭りを撮る 「ひまわりの丘」編 / 「七夕祭り」編(PC Watch)
発売前・発売直後のデジカメ横並び撮影レビュー。なかなか見応えがあります。以下各機種の印象など。
- FinePix E510
- 前からフジに関しては「ハニカム使わない方が良くない?」疑惑があるわけですがなんだかそれを証明してしまったような絵です。サラサラしたノイズが出ていますが全体的に解像感があり優秀。階調に関しても悪くないレベルです。やはりアレですか。1/2.7 型 300 万画素スーパーCCDハニカムHRでレンズも画像処理エンジンも鍛えられましたか。パープルフリンジの出方もだいぶ抑えられてるし。
- FinePix E550
- 「あぁ、うん。いつものフジだね、これ」的な絵。今回の 1/1.7 型 600 万画素スーパーCCDハニカムHRはなかなか素性が良いのか、それともベースISO感度を 80 まで下げているのがいいのか、とにかくフジ信者が「プ、プリントすれば同じだモン!」とか「縮小すればどれも同じジャン何言ってんのプップクプー」とか必死に擁護しなくても良いレベルに仕上がっています*1。ハニカムノイズも目立ちにくい。今回のフジは全般的に反省点をきちんとふまえてカメラ作っていて好印象です。だからこそ F440/F450 の液晶はどうにかならんのかと思うのですが。
- FinePix F440/450
- で、そのF440。伊達氏も言及していますが液晶品質が悪い。暗くて青くてフレーミング以外には使えないです。せっかく解像度が高いのにもったいない。肝心の画質は E510 と同じくなかなかイイです。ただレンズ性能の問題でしょうが、遠景でソフトフォーカスになったような甘さ(球面収差?)が出ています。スライディングレンズシステムの弊害でしょうか。ヘタにエッジ強調かけてガビガビにしちゃうよりマシですけど。
- FinePix F810
- E550 と同じレンズ・同じ CCD を使っているので傾向は E550 と同じ。あまり興味ないんだなこれ……。F710 は興味津々なんですが。
- LUMIX FX7
- 細部描写は◎。色が浅いのは×。ヴィーナスエンジンらしい絵です。ノイズレベルは格段に減っていますが、スリムコンパクト系ではダントツの画質でしょう。DSC-T1 などヽ(・∀・)ノウンコーです。ただ Panasonic に限らず CASIO などの家電メーカーは、そろそろ発色面で頑張って頂きたいところ。
- LUMIX FZ20
- 今回のヴィーナスエンジンはノイズ低減にも力を入れているそうですが、FZ10 と比べるとそれは確かに感じますな。FX7 と同じく解像感が高くイイ感じ。ただちょっと階調が弱いかも。弱い気がするだけかもしれませんが。あとなんか二線ボケ出ているような……これも気のせい?
- LUMIX FZ3
- ノイズィーノイズィーと叩かれていた 1/3.2 型 200 万画素 CCD がさらに細分化して 300 万画素に! 文月たんなら悪夢の見過ぎで衰弱するような画素ピッチですが! フタをあけてみたら「なーんや悪ないやん」というよくある話。これだけ空の青さが粘っているんだからもういいでしょう。これ以上画質追求はやめてあげましょうよコンパクトなんだしって感じ。もちろん細かく見ていけば細部描写に甘さが残っていたり白飛び耐性が明らかに減ってたりしていますが。
- Kodak EasyShare LS743 Zoom
- あまり興味のないデジカメでしたが西川たんがレビュってて「コダックカラー健在」と言ってるので急遽興味の出てきたデジカメ。ただ出力された絵に関しては、典型的な「ノイズリダクションのかけすぎ」パターン。ディティールのスポイルを伴う無差別殺戮的 NR*2 ではなく、LUMIX のヴィーナスエンジンIIや TruePic TURBO のアドバンスドノイズフィルターと言ったディティール尊重型の NR を支持します。
- Cyber-shot P150
- これも「ノイズリダクションかけすぎ」のパターン。せっかく高画素化したのにノイズといっしょにディティールを消してしまうとは何事だそこへなおれ控えおろうこの方を誰と心得る先の副将軍水戸光圀公であらせられるぞ頭が高ーい、って感じです。ただこれでも以前に比べればかなりマシになった方で、Cyber-shot P8 くらいの世代まではディティールもクソもなかったですからね。ちなみに P100 と比べるとどうかというとあまり変わっていなかったり。以前から P100 は高く評価していましたが、やはり LUMIX や非ハニカムの FinePix の絵を見た後ではさすがに。