CAMEDIA C-70Zoom 発表。(PC Watch)
拙者、その昔、X-2(海外名 C-50Zoom) というデジカメを、所有して、おりました……。*1
□ OLYMPUS CAMEDIA C-70Zoom. □
- 1/1.8 型 有効 710 万画素 CCD。
- 35mm 換算時焦点距離 38-190mm / F2.8-4.8 の光学 5 倍ズームレンズ。
- 通常時最短ワーキングディスタンスはワイド端 60cm / テレ端 120cm。マクロ時最短ワーキングディスタンスはワイド端 8cm / テレ端 60cm。スーパーマクロ時ワーキングディスタンスはワイド端のみ 2cm。最小撮影範囲 34 × 25cm。
- AF 方式は TTL CCD コントラスト検出。フォーカスモードは iESP / スポット / フルタイム / ターゲット選択。ターゲット選択ではフレーミングエリアの縦 75% / 横 87.5% の範囲で 143 カ所から選択可能。
- マニュアルフォーカス復活。
- 画像処理アルゴリズムに TruePic TURBO を搭載。
- AF補助光あり。
- ISO 感度は 80 〜 400。
- 最小絞りは F8.0。
- シャッタースピードは 15 〜 1/2000s。
- 測光方式はデジタルESP測光、中央重点測光、マルチ測光。
- ホワイトバランスはオートとプリセット 4 種類+ワンタッチ。ワンタッチが復活。
- シーンモードは 5 種類。
- 2.0 型 20.6 万画素サンシャイン液晶。大型・高精細。
- 最大 640 × 480 @ 30fps でメモリいっぱいまで記録可能な音声付き動画撮影機能。
- 内蔵フラッシュ到達距離はワイド端時 3.8m。ポップアップ式。Nikon COOLPIX などに搭載されている赤目自動補正機能も付加。またスローシンクロに後幕シンクロモードが復活。
- 現像パラメータにシャープネス ±5 / コントラスト ±5 / 彩度 ±5 が設定可能。再度設定が復活。
- PC との接続は USB。PictBridge対応。
- 記録媒体は xD-Picture Card。
- 電池は専用リチウムイオン電池。別売りACアダプタを使用する事で本体充電可能。
- 寸法は 102 × 59 × 42.5mm。重量は電池・xD抜きで 220g。
- 10月下旬発売。予想実売 6 万円前後。
「光学 5 倍ズームレンズを搭載した 700 万画素クラスでは最小!」って、言うじゃない……。
でもアンタ、5 倍ズームレンズ載せた 700 万画素のデジカメは他に Optio 750Z しかありませんから! 残念!
Optio SV と比べないで下さい斬り!!
……えーっと。ここはデジカメを話す場所で、芸能人相手に無闇に敵を作る場所じゃなかったでした。
さて今回発表された C-70Zoom ですが、勘のいい人ならおわかりでしょうがこれは X-3 (海外名 C-60Zoom) の進化版であり、C-40Zoom の正当後継と言える機種でしょう。ボディはスライド式レンズバリアタイプではなくなりましたが「小型ボディでなんでもこなせてかつ高機能」というコンセプトは変わりません。なおこのシリーズは C-40Zoom から X-1/X-2 になったとき、大幅に機能が省かれたことと画質がそれほど高くなかったことが災いし、PowerShot S45 に惨敗を喫しています。俺はそんな X-2 のオーナーであり、X-2 を愛していますが、X-1/X-2/X-3 が機能面で PowerShot S シリーズより劣るのは事実です。
今回 C-70Zoom は C-40Zoom で好評だったきめ細かい設定が可能な現像パラメータやマニュアルフォーカスなどを復活させ、X-1/X-2/X-3 で不評だった起動時間を約 1 秒に短縮。5 倍ズームレンズや VGA 動画などを盛り込み、ようやく機能的に戦闘力のある機種に仕上がっております。
もちろん高機能が売り上げに繋がるわけではなく、また PowerShot S60/70 や Optio 750Z、FinePix F710/810、EXILIM Pro EX-P600 など強豪揃いのマニュアル系スタイリッシュコンパクトにようやく追いついただけとも言えます。デザインが特に優れているわけでもなく、正直言って地味。最近かなり安くなってきたとは言え世間的にはまだ「べらぼうに高い」というイメージを払拭できていない xD-Picture Card、不安材料はたくさんあります。一つ強みがあるとすればそれは液晶で、上記の機種の中で 2.0 型で 20 万画素*2と比較的大型で高精細です。
レンズとしては 38-190mm という 5 倍ズームレンズはなかなかいい感じです。せっかく 700 万画素 CCD を搭載したのでどうせなら広角に強くなって欲しかったですが、これはこれで 3 倍ズームレンズに飽きた人には新鮮でしょう。またテレ端 F4.8 と倍率を考えれば明るめに作られているのも好印象(Optio 750Z は F4.6 ですが)。
操作性に関してはカスタムボタンを兼ねた AF ロックボタンや AE/AF ボタンを新たに搭載しています。カスタムボタンは好きな機能を割り振る事が出来るため、ここにホワイトバランス設定などを割り振るといい感じ。また X-3 で不評だったズームレバー*3が以前のレリーズボタンを囲うタイプに改められています。フラッシュも手動ポップアップ式になって、主に発光禁止で運用する人にはありがたい仕様変更と言えるでしょう。*4
あとは画質ですね。これは早くサンプルをあげてほしいところです。もともとパイの少ないマニュアル系スタイリッシュコンパクトで EX-P600 がもてはやされているのは、その画質だと言われています*5。C-8080WideZoom で定評を得た TruePic TURBO が真価を発揮してくれる事に期待したいですね。