Adobe、RAWファイルの統一フォーマット「DNG」を発表(画日記log)

 E-1 ユーザがPhotoshopって現像には使わないよな普通」*1と言うと他のメーカーのユーザさんから「普通じゃないのはオマエラだ」とツッコミを受けるというデジカメの RAW 現像ですが、この度 RAW ファイルの共通規格を Adobe が策定しました。
 まぁ要するに、これまで各社でバラバラだった RAW ファイルを規格化することで現像ソフトの選択肢を増やしましょう、というものですね。銀塩フィルムのフォーマットが各社共通で DPE 屋さんとかに持っていけばどのメーカーのフィルムでも現像してくれる、みたいなノリ(かなり違うけど)。DNG に対応していれば、使い勝手の悪いメーカー純正ソフト(どことは言いませんが)で現像する必要はなく、自由にソフトをえらぶことが出来るわけです。
 しかしこれは非常に嬉しい話ですね。なによりソフトに限らずツールというのは個人の好みによって使い勝手が大きく変わるわけでして、選択肢が多くなるのは大歓迎。「RAW現像をしたいけどメーカー純正のアレは今ひとつだし Photoshop は正直 5.5 で十分だからアップグレード考えてない」というニーズにこたえられるわけです。少なくとも「10 万のデジタル一眼レフ買って現像のために Photoshop 買ったら 9 万かかった」というナンセンスな話もなくなります。

 

*1:Photoshop の RAW プラグインで E-1 の RAW を現像すると、E-1 特有のコダックカラーが無くなる。Photoshopアブストラクトな現像アルゴリズムで E-1 のクセだらけの RAW を現像するとこうなるという話。他にも現像後の画像が数ドットズレるという現象も発生する。