i:robe 発表。(デジカメWatch)

□i:robe IR-500.□

  • 1/2.7 型有効 400 万画素 CCD。
  • 35mm 換算時焦点距離 40-112mm / F2.9-4.8 の光学 2.8 倍ズームレンズ。
  • チップセットは TruePic TURBO。
  • 通常時ワーキングディスタンスは 50cm。マクロ時ワーキングディスタンスは 30cm、スーパーマクロ時ワーキングディスタンスは 3cm。
  • AF は TTL CCD コントラスト検出。
  • ISO感度 64 〜 400。
  • ホワイトバランスはオートとプリセット 4 種類。
  • シーンモードは 17 種。
  • 2.5 型 20.6 万画素半透過型TFTカラーサンシャイン液晶。ボディ底面を軸に背面から全面にかけて回転することができる。
  • 最大 640 × 480 @ 15fps でメモリ一杯まで記録可能な音声付き動画撮影機能。デジタル手ぶれ補正機能つき。
  • 内蔵フラッシュ到達距離はISO感度オートで 4.3m まで。
  • PC との接続は USB。PictBridge にも対応。
  • 記録媒体は xD-Picture Card
  • 電池は専用リチウムイオン電池
  • 寸法 95 × 26.7 × 71mm、重量はバッテリ・メモリーカード除いて 172g。
  • 専用クレードル添付。
  • 11月下旬発売。実売 49,800 円。


 OLYMPUS がディザー広告まで打っていた新しいコンセプトシステム「Dock & Done」の中核を成すデジタルカメラ。基本的には OLYMPUS が販売するデジカメとストレージ用HDD、そして昇華型プリンタの 3 つをワンセットとして考え、写真の撮影→保存→印刷という流れを PC レスで完結してしまおうというもののようです。
 システムの核となる i:robe IR-500 ですが、単体で見た場合の中身は AZ-1 の 400 万画素版で国内未発表の AZ-2 に特殊な可動型液晶を搭載し i:robe の Dock & Done システムに対応させたものとみてよいでしょう。可動型液晶はこれまでのものとは毛色が違い、縦方向の動きのみとなります。この動きは斬新ですが、ハイアングルはともかくローアングルに対応できないのは多少不便かも。
 HDD の S-HD-100 は i:robe IR-500 と接続した時には差分バックアップが可能なもの。それ以外のデジカメを接続した場合は差分ではなく丸ごとバックアップするようです。重さ 310g と軽いですが、バッテリを搭載しない為屋外でのバックアップには使えません。あくまで「i:robe のクレードルの先にあるもの」としての位置づけのようです。
 昇華型プリンタの P-S100P-10 の小型版の模様。全体的に小型化が図られており、またデザインも良く価格も手ごろなのでこれは従来のデジカメユーザにとってメリットがありますね。ただし印刷実行時はペーパートレイを本体に外付けするようになるので、大きさのメリットは収納時のみの模様。
 とまぁこのような新しいっつーか斬新すぎるっつーかそういう突拍子もない製品群なので、売れるかどうかは正直わかんないです。ただフルセットで 10 万するシステムを若者向けに販売できるのか、また PC レスで完結できるデジタルカメラの需要は確かにあるけどあくまでそれはファミリー〜高年齢の客層なのではないかという疑問が残ります。
 ただこれまでオリンパスが打ち出してきた「斬新なタイプのデジカメ」は C-21.commu のようにコケてばっかりなので「まーたワケの分かんないモノつくりやがって……」という印象が強いです。コンセプトは悪くないけど製品がそれについて行っていない、というのはどこの企業でもよくあるのですが、OLYMPUS の場合はそのコケ方が豪快すぎなので企業体力を失わないかと心配。