PowerShot S2 IS 発表(デジカメWatch)

 高倍率ズームデジカメの決定版と言われたけどいくつかの惜しい仕様と使いにくい操作系によって俺的に今ひとつ感が漂っていたS1 ISの後継機種が国内発表。主な変更点は500万画素化・12倍ズーム化・CF→SD化・液晶大型化・DIGIC II化があげられます。
 デザインは基本的にS1 ISのものを踏襲しており、あの使いにくい背面UIもほぼ同じ。せっかくIXYで[FUNC]ボタンを十字キー中央ボタンにもってきて使いやすさが大幅に改善されたというのに、S2 ISでは頑固に別の場所に配置されています。まぁ慣れれば問題ないでしょうし、Canonのデジカメは露出もホワイトバランスも安心してオート任せにしておけるので[FUNC]メニューを開くことは比較的少ないとは言え、このボタン配置は相変わらず疑問です。あと懸念事項としては、微調整のやりづらかったズームレバーの操作性が向上しているかどうか。
 それ以外の不満点だったAF合焦速度の遅さと合焦時EVFフリーズですが、DIGIC II化によりおそらく改善されていると思われます。IXY DIGITAL 50を使用している限りですが、DIGIC II世代のCanonコンパクト機ではAFに不満が出ることはまずないでしょう。また2.4fpsでの無限連射が実現されているのもこの手の高倍率ズームデジカメでは重要。あと動画のステレオ化、Xactiのように動画撮影中の静止画撮影機能なども運動会の主役デジカメとして目玉機能ではないでしょうか。
 懸念事項としてはμ 800のところでも述べたようにUSレンズ(高屈折率レンズ)使用による画質問題と電池のもち。レンズに関してはCanonの公式サンプルはかなりあてにならない*1ため海外のレビューサンプル待ち。電池のもちに関しては仕様表にある撮影条件が手ぶれ補正機構駆動状態での計測かどうかわからないのでなんとも言いがたいです。どちらにせよCIPA準拠でアルカリ130枚なら緊急用と割り切る必要があるでしょう。
 S1 ISは実に惜しい機種でしたが、S2 ISではその惜しい部分をかなり改善しています。ただ背面UIに関してはいまだに納得がいかない……。

 

*1:一般的な使用よりも撮影条件がはるかに良い場合が多い。