NuCore、デジカメ専用エンジンの新世代機種を紹介〜京セラがFinecam 2機種に搭載(PC Watch)
というわけで RTUNE は NuCore の OEM であることが判明しますた。文月たん、京セラがすごいんじゃなくて NuCORE がすごいんだヨ(つД`)*1
NuCORE にしても DIGIC にしても高画質化のためにやってる事は同じで、従来まで DSP 用に書いたソフトウェアで行っていた映像処理を、専用のハードウェアを作ってやっちゃう、というもの。映像処理アルゴリズムを専用回路として設ける事で高速化するわけです。えーっと、アレですアレ。CinePak を 一生懸命ソフトウェアでデコードしていたサターンと、MotionJPEG デコーダをハードウェアで持っていたプレステみたいなモンですよ多分。
こう書くと NuCORE を採用した機種は Canon の DIGIC 採用機みたいにどれもこれも同じ画質になるように思えますが、実際はそういった単純な話ではなく、各デジカメメーカーのチューンしだいだと言う話。シャープネスや彩度、ノイズの許容量などメーカーに合ったものがあるわけですし。例えば同じレンズで同じ CCD で同じ画像処理チップを積んでいる CASIO EXILIM EX-Z3 と PENTAX OptioS とでは画質傾向がわりと違います。NuCORE はそれらと同じようなベーステクノロジーと言うべきでしょうか。
なお NuCORE に関してはアナログフロントエンド、つまり A/D 変換部も含めたチップセットで、これも処理 16 ビット / 出力 12 ビットという大きいデータを*2非常に高速に処理できます。またこの A/D 変換の段階でホワイトバランスとノイズ除去を行うので、JPEG の特性上ノイズによって出来てしまう無駄なデータが少なくなり、ファイルサイズが小さくなるというメリットもあるようです。
とりあえず京セラのデジカメに搭載されて実際に実績を上げているこの NuCORE エンジンですが、現在日本のメーカーでも採用し設計段階に入っているメーカーがあるとのこと。NuCORE によってベースが底上げされ、DIGIC に対抗できる高画質・高速・低消費電力なデジカメが出現されれば来年以降のデジカメ市場はこれまでとは一味変わったものとなるでしょう。