1/2.5 型 400 万画素 CCD 搭載機の画質。

 最近この CCD を搭載した機種が増えてきましたが、Canon IXY DIGITAL LPanasonic LUMIX FZ10 などのように、画質に問題が少ない機種が出てきています。
 もちろんこの CCD を搭載した機種の中でも、RTUNE より前の京セラ機やアドバンスドノイズフィルター非採用の OLYMPUS*1のように、ある程度 CCD から得たデータをうまく料理できる画像処理エンジンを載せていないとノイズィでイマイチな絵が出力されたりしますが。
 CCD からの信号は基本的にアナログで、それをカメラ内でアナログ/デジタル変換(A/D 変換)した後画像処理をするのですが、この A/D 変換時に受け取る信号の状態が悪いとダメな絵しか出てこないわけです。SONY が 10bit より上の A/D 変換にこだわっている理由はこのあたりにあります。
 CCD は現在確かに微細化へ進んでいますが、逆に信号の状態は改善されているようで、例えば当初ボロクソに言われていた 1/1.8 型 400 万画素 CCD が第2世代目になって良好な絵を出すようになった事がありました*2が、これも CCD の信号の状態が良くなったからだと言われています。なお Konica の技術者はデジタルカメラマガジンの KD-500Z のインタビューで「1/1.8 型 500 万画素 CCD の信号状態は 1/1.8 型 400 万画素 CCD よりも良好」と言っています。要はどのように料理するか、ということですね。
 つまるところ CCD の極小化は確かにダイナミックレンジや感度などの点では問題なのですが、こと画質に関しては画像処理エンジンの性能とそれに渡す為の信号状態によるところが大きい為、一概に画素ピッチだけでは言えないと言う事です。少なくとも普通の人が普通に写真撮る分には問題なし。極論を言えば、本当の高画質はデジタル一眼レフで語られるべきでしょうから。

 
 んで! ソレを踏まえた上でッ!!

 

*1:μ-20/25 のことだヨ。

*2:PowerShot S40S45 とか。もちろん DIGIC の力によるところが大きいのですが