コンパクトなボディにLレンズ&800万画素CCDを搭載――キヤノン PowerShot Pro1(ITmedia)

 今週末発売っていうか明日明後日満を持しての登場となる、春の 800 万画素機のトリを飾る PowerShot Pro1 のレビュー。
 しょっぱなに言及されているのはレンズのズームに関してですね。電子リングを使用した弊害として回した時と実際にズームし始めるタイムラグ、リングの回転速度とズーム速度が無関係である事、ズーム位置の微調整がやりにくい事が挙げられています。感覚的な問題ですが、Pro1 のズームリングは確かに使いにくいと思いますね。逆にマニュアルフォーカスリングとして使った場合はそこそこ使いやすかったので残念なところです。
 AFが「やや高速化」とされていますが、これは以前デジタルハウスゼロワンで触ってみた時のようにちょっとでも光量が不足するとかなり遅くなるようです。さっさと TTL CCD コントラスト検出に切り換えてしまうのかも。特にテレ端やスーパーマクロでは G4Wide もかくやというほど合焦に時間がかかりました。
 あと操作性ですが、このレビューでは俺より厳しい評価を下しています。特に独立ボタンの少なさに言及していますが、これは C-8080WideZoom や COOLPIX 8700 のようなハイエンド機が独立ボタンを多く用意してできるだけ EVF から目を離さずに設定できる*1ようにしている事が多いためでしょう。Canon のデジカメはハイエンドからローエンドまで[FUNC]ボタンでだいたいの設定が可能ですが、この手法はやはりハイエンド機には似合わないのかもしれません。
 ただ 28 〜 200mm という使いやすい焦点距離やレンズの明るさ、そして L レンズというブランドには十分に価値があるでしょう。レンズ性能自体もブランドイメージに恥じない作りになっているようです*2。ズームリングと操作性、AF 性能については多少問題があるかもしれませんが、それを度外視できるほどの魅力はあるでしょう。

 

*1:C-8080WideZoom では露出補正・ホワイトバランス・フォーカスモード・フラッシュモード・画質モード・測光方式・ISO感度(カスタムボタンにデフォルトで登録済み・変更可能)が独立ボタン+ダイヤルで設定できる。

*2:それだけに OLYMPUS が C-8080WideZoom の後継のレンズに ZUIKO 銘を載せてきたらどうなるんだろうと思いますが。