Cyber-shot L1 / Cyber-shot M1 発表。(PC Watch)

 なんとか時間が作れたので更新。……9月末の新製品ラッシュについていけるのか、俺……orz
□SONY Cyber-shot L1. □

  • 1/2.7 型 420 万画素 CCD。有効 410 万画素。
  • 35mm 換算時焦点距離 32-96mm / F2.8-5.1 "Carl Zeiss Vario Tessar" 銘の光学 3 倍ズームレンズ。最近のデジカメとしては広角に強く、これだけでも U シリーズの血を受け継いでいるのが分かる。
  • 通常時最短ワーキングディスタンスはワイド端 12cm / テレ端 50cm。オートマクロ。
  • AF 方式は TTL CCD コントラスト検出。測距点は 5 点で、マルチポイント・中央重点で測距点を選択できる。AF モードはシングル・モニタリングの2つ。
  • ISO 感度は 100 〜 400。
  • ホワイトバランスはオートとプリセット 4 種類。
  • シーンモードは 7 種。
  • 1.5 型 7.68 万画素ハイブリッド型 TFT 液晶。
  • 最大 640 × 480 @ 30fps でメモリいっぱいまで記録可能な音声付き動画撮影機能。コーデックは MPEG-1。U シリーズから飛躍的に機能向上。
  • 内蔵フラッシュ到達距離はワイド端時 2m まで。
  • 三脚穴無し。ただし今回から三脚用カメラホルダーが標準添付する。
  • PC との接続は USB2.0PictBridge対応。
  • 記録媒体はメモリースティックDUO。
  • 電池は専用リチウムイオン電池。運用性が向上。
  • 寸法は 95 × 44.3 × 25.7mm。重量は電池・メモリースティックDUO込みで 152g。
  • カラーバリエーションはヘアライン加工を施した「プラチナシルバー」、光沢アルマイト処理を施した「ワインレッド」、アルマイト処理・ブラスト処理を施した「スターダストブルー」の他、ソニースタイル専売で高輝度光沢素材にブラスト処理を施した「ポラリスブラック」が用意される。
  • 10月15日発売。実売 39,800 円。


 基本的には U シリーズがズーム化・高画素化・大型化したものですが、ターゲットとしては Canon IXY DIGITAL L の対抗馬でしょうね。カラバリによって表面処理を変えているところなどは特にそう。
 レンズ性能は U シリーズの後継らしくさらに広角寄りに。オートマクロも実装していますがテレ端で寄れないのはちょっと不満かも。多少暗めなのもマイナスですが、これはまぁサイズとのトレードオフでは妥当なところかと。
 個人的には電源が専用リチウムイオンになった事が大きいです。専用電池になった事に否定的な意見も聞きますが、俺的にはこういう「毎日持ち歩くタイプ」はメモリ効果を気にしなくていいリチウムイオンのほうが好き。むしろ U シリーズに標準添付していた急速タイプでないチャージャー*1なんかよりよっぽど役に立つと思うのですが。SONY 機はもともと全般的に電池のもちがいいし。
 多少仕様に中途半端感が残りますが、広角寄りレンズを搭載したスナップ機としてはなかなかいいんじゃないでしょうか。ちなみに現役販売員の頃は U10〜U20 の世代だったんですが、意外と法人で買われる方が多かったです。「写真を撮る必要があるけどあまり大きいデジカメを持ち歩くとお客さんに迷惑が掛る」という理由で買われる方もいらっしゃいましたね。
 
□SONY Cyber-shot M1. □

  • 1/2.4 型 530 万画素 CCD。有効 510 万画素。
  • 35mm 換算時焦点距離 38-114mm / F3.5-4.4 "Carl Zeiss Vario Tessar" 銘の光学 3 倍ズームレンズ。屈折光学系。CCD とあわせて T1/T11/T3 と同じ光学系を使用。
  • 通常時最短ワーキングディスタンスはズーム全域 50cm。マクロ時最短ワーキングディスタンスはワイド端 8cm / テレ端 25cm。拡大鏡モード時ワーキングディスタンスはワイド端固定 1cm。
  • AF 方式は TTL CCD コントラスト検出。測距点は 5 点で、マルチポイント・中央重点で測距点を選択できる。AF モードはモニタリングのみ。
  • ISO 感度は 100 〜 400。
  • ホワイトバランスはオートとプリセット 5 種類。
  • シーンモードは拡大鏡モードを含む 9 種。
  • 2.5 型 12.3 万画素ハイブリッド型 TFT 液晶。Xacti C1/C4 と同じバリアングルタイプで自分撮りも可能。背面にステレオマイクが設置されている。
  • 最大 640 × 480 @ 30fps でメモリいっぱいまで記録可能なステレオ音声付き動画撮影機能。コーデックは MPEG-4 だがビットレートの変更は無く解像度のみの変更となる。動画撮影時の光学ズーム使用可能。
  • 内蔵フラッシュ到達距離はワイド端時 1.8m まで。
  • 三脚穴の有無不明。ただし対応アクセサリに三脚とクロスのセットがあることから、何らかの方法で三脚を取り付ける事は可能と思われる。
  • PC との接続は USB2.0PictBridge対応。
  • 記録媒体はメモリースティックDUO。
  • 電池は専用リチウムイオン電池
  • 寸法は 51 × 114 × 27.8mm。重量は電池・メモリースティックDUO込みで 220g。
  • 10月15日発売。実売 62,800 円。


 ムービーデジカメと言えば SANYO であり「なんじゃこりゃああああ!」ですが、SONY もビデオカメラの老舗としてのプライドをくすぐられたのか、対抗機種を出してきました。SONY 流「なんじゃこりゃあああ!」は「なんじゃこの携帯電話はぁあああ!」。
 面白い機能としては「ハイブリッドREC」モードと「5秒REC」モード。「ハイブリッドREC」は写真撮影の前 5 秒・後 3 秒を MPEG-4 で動画撮影するモードで、記念撮影の前後など、写真を撮った時の状況を記録できるようです。これまで音声動画が撮影できるデジカメでは撮影時にアフレコを入れる事はできましたが、動画を入れられるのは面白いでしょう。また「5秒REC」は強制的に動画の制限時間が 5 秒になるモード。制限を設ける事で素人にありがちなダラダラーっと垂れ流し撮影を排除でき、自然とキビキビしたクリップムービーになることが期待できます。
 光学系は T1 のものを流用しているので画質に関しては期待できませんが、このタイプの機種はカメラというよりシリコンムービーカメラに近いでしょうから、ある程度の妥協は仕方ないでしょうね。ただムービーデジカメの基礎機能としては、SANYO から 1 周遅れている事は否定できません。あちらは動画時の高感度設定が可能で、かつ電子手ぶれ補正がついているので。

 

*1:単4電池×2本充電にかかる時間が6〜8時間というもので運用性が低かった。