操作系

 E-1の「押しながら回す」から、E-300では「押してから回す」へ。
 露出補正に始まり、フォーカスモード、測光モード、ISO感度、フラッシュモード、ホワイトバランス、画質、測距点はすべて設定ボタンを押してからダイヤルを回して設定する方式です。
 具体的に露出補正を行う時のプロセスを説明しましょう。E-300は撮影情報表示用の液晶を備えず、全て背面液晶で管理する「スーパーコンパネ」を採用しています。

 1.露出補正ボタンを押下すると、2.のようにスーパーコンパネの露出補正値にフォーカスが当たります。

 この状態で右上、つまり右手親指の位置にあるダイヤルを回転させます。

 これで設定完了。ちなみにこのスーパーコンパネは[INFO]ボタンでON/OFFができます。同様に背面液晶をコンパネとして使用しているα-7 DIGITALの場合はアイスタートに連動して消灯。
 この方法だと撮影の際いちいち背面液晶を見なければならないという欠点はありますが、通常のコンパネと違って一度に表示される情報量が多く、また一つのフォーカスに対して設定値をたくさん設置することができます。
 たとえばE-1ではJPEG単体撮影をしている際、露出が今ひとつつかめない場面に行き当たってJPEG+RAWで撮影しておきたくなる時があったりしますが*1、その時はメニューから「JPEG+RAW」を「ON」に設定する必要がありました。E-300ではメニューに行く必要はなく、ただ画質モードボタンを押してダイヤルを回せば出てきます。
 このようにE-1では「1アクションで出来ることが多いが、出来ないものはメニュー内」という操作系でしたが、E-300では「必ず2アクション必要だが、メニューに頼る事が少ない」というものになったわけです。
 それはいいんです。それはいいんですが……一つだけ個人的に我慢できないことが。そう、上記の例の通り露出補正も2アクション必要な事がダメ。俺はE-1を使っている時、カスタマイズでレリーズボタン側にあるサブダイヤル単体で露出補正ができるようにしています*2。これがもう快適で快適で。というかそもそもオリンパスの中〜上位機種って、ほとんどの機種で露出補正はワンアクションでできるんですね。具体的には十字キー左右*3だったり露出補正ボタン+ダイヤル*4だったりするんですが、オリンパス中〜上位機種の美点がE-300で無くなってしまったのは悲しい。つーかダイヤル単体露出補正はC-8080WideZoomだってできるんだからE-300でもやらせてくれー!
 

*1:俺はあるんです。マジ。

*2:通常は露出補正ボタン+ダイヤル。

*3:現行機種ではC-70ZoomやX-3、C-770/760UltraZoomが該当。

*4:現行機種ではE-1、C-8080WideZoom、C-5060WideZoomが該当。