KONICAMINOLTA、写真事業から撤退。αシリーズはSONYへ。(デジカメWatch)

 こないだのNikonのフィルムカメラ規模縮小に引き続き、衝撃かつ残念なニュースが。
 αシリーズデジタル一眼レフおよびαレンズはSONYへ移譲、コンパクトデジカメであるDiMAGEシリーズは廃止。つまりAF 35mm F1.4G(D)や今年発表かと思われていたα-9 DIGITALは少なくともKONICAMINOLTA製ではなくなり、元祖屈曲光学系DiMAGE XシリーズやAnti-Shakeつき高倍率ズームデジカメDiMAGE Zシリーズの後継機がでる可能性はなくなりました。
 SONY側では、SONYが開発を進めてきたαマウントデジタル一眼レフは今年夏に発売を予定。おそらくこれは開発表明時からの予定通りであるため、この機種が「α」の名前を冠するかどうかは不明で、どのカテゴリの製品(α-7 DIGITALの後継となりうるのか、それともαSweet DIGITALと同じ低価格デジタル一眼レフか)になるかもわかりません。またSONYの傘下にはTAMRONがあることから、「Anti-Shakeの動作保証をしたTAMRON製αレンズ」は引き続き投入されると思われます。
 好意的な見方をすれば、SONY製のAPS-CサイズCCDがいち早く「αレンズが使えるデジタル一眼レフ」に載ることが確定したわけで、αシステムはこれからしばらく続くであろうデジタル一眼レフの画素数競争に対する戦闘力を得たことになります。また勝ち負けで言えば、CanonNikonに続くデジタル一眼レフメーカー第2グループによる第3位競争に敗れ、OLYMPUSPENTAXがその座を競うことになる、という見方も出来ます。
 ……などと冷静に分析しているふりをしていますが、俺的に動揺を隠せません。これから先OLYMPUSは大丈夫なんだろうか、という信者の不安と、またひとつ面白いデジカメを出すメーカーが消える、というデジカメ好きの残念感。
 ただ希望というか妄想ですが、技術一本槍と言われた旧MINOLTAの開発の方々が、技術で押すことをやめたSONYに入ってもう一度「かつてのSONY」を復興してくれるかもしれません。今の時代技術だけではもたないのは事実ですが、ブランドの企業であるSONYにKONICAMINOLTAのエッセンスが加われば、かなり面白いデジカメが出てくるかもしれないわけで。もしかしたらCyber-shot T9あたりでその調光*1はあったのかもしれませんが。

 

*1:なぜかこう変換される