PMA2009ラジオやります。
1年ぶりです。告知遅くなってすみませぬ。
タイトル:「俺日記.m3u 〜PMA(パタリロマライヒアフロ18)2009ラジオ〜」
3/7(土)21:00スタート
ttp://203.131.199.131:8000/orenikki.m3u終了しました。ご静聴ありがとうございました。
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カメラ以外の日記は久し振りです日記。
2月10日は
井上喜久子
17歳と
10,000日です!!
井上喜久子
17歳と
10,000日です!!
大事なことなので2回言いました!!!
参考:17歳教 今日の年齢ジェネレーター[井上喜久子ver.]
参考:さよなら絶望放送(2/10ゲストは井上喜久子17歳と10,000日)
2008年まとめ。
さてさて、今年も開店休業状態が続いていた当ブログですが、年末くらいはちゃんと更新しましょう。てなわけで2008年まとめです。
■コンパクトデジカメはシーン自動認識がトレンド■
昨年は顔認識・笑顔認識の普及が目立っていましたが、今年のコンパクトデジカメはそれらを応用しつつ、状況に応じてシーンを自動決定する「シーン自動認識機能」の搭載がぼちぼちトレンドになってきています。以下各社でシーン自動認識を持ってる機種を適当に。
しかし、そのシーンをカメラが自動で認識してくれればどうなるか。夜景やマクロといったカメラのデフォルト設定ではちゃんと撮れないシーンでも、ユーザーが意識することなくキレイに撮ってくれるようになるわけです。これはカメラにおけるユーザビリティ革新の一つといっていいと思います。
この機能、俺自身は別に必要ないかなーと思ってたんですが、シーン自動認識機能(おまかせiA)が搭載されたLUMIX FX35を使っていると非常に便利でした。というのも、いちいち複数の設定をいじったり、シーンモードを選択しなくてもいいので、シャッターチャンスに強くなれるんですな*1。
なおこの機能、別に今年ポッと出てきたものではありません。実に6年前、今はなきMINOLTAのDiMAGE F100までさかのぼります。この時代からすでにシーン自動認識機能を備えていたわけです。すげぇゼMINOLTA。ちなみにこの機種は、Nikon D300/D3/D3X*2や最近のLUMIXなどで採用されている「被写体自動追尾」も先駆けて搭載しています。いかに当時のMINOLTAが先見の明があったというか、早すぎたランナーというか、突っ走りすぎて他がついていけてなかったのか、がわかる機種だったりしますF100。
もちろん、顔認識や手ぶれ補正機構、高感度ノイズ対策などの基盤となるテクノロジーがあってこそのシーン自動認識なので、今になってようやく日の目を見る機能だといえるんですけどもね……そういう意味でもあまりにも早すぎた。
■35mmフルサイズデジタル一眼レフ時代到来■
まぁ今年最大のトピックではこれでしょう。これまでスタート価格30万前後で入手できる35mmフルサイズ撮像センサー搭載機はほぼCanon EOS 5Dのみでしたが、今年はNikonとSONYがこのセグメントに製品を投入。Canonも後継機種を出し、一気に市場が出来上がっていきました。
まずトップバッターはNikon。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D700 ボディ / 非AA ニコン 2008-07-25 by G-Tools |
Nikon デジタル一眼レフカメラ D700 レンズキット D700LK / 非AA ニコン 2008-07-25 by G-Tools |
ファインダーや連射速度こそ中堅機のそれですが、基本スペックの多くをD3から継承しつつイメージセンサークリーニングを搭載。「暗所スペシャル」と言っていい高感度特性や被写体自動追尾機能つき51点AFなど、D3で好評を博した機能を盛り込み。この不況下で価格.comデジタル一眼レフ売り上げ第2位(2008/12/31現在)というヒット商品です。
続いてSONYがα900を発表。NikonやCanonと違い、SONYはこれがフラッグシップ機です。
ソニー デジタル一眼レフα(ボディ単体)ブラック DSLRA900 / 非AA ソニー 2008-10-23 by G-Tools |
視野率100%・倍率74%と、α-9を越えるファインダーを搭載。視野率100%も限りなく「実質でも100%」を目指しています。明るさ、広さ、ピントの見易さ、どれをとっても、現存するデジタル一眼レフで間違いなくトップのファインダーでしょう。
撮像素子は、35mmフルサイズ2460万画素のCMOSセンサー「Exmor」。もちろんゴミ除去機能も備えます。それでいてセンサーシフト式の手ぶれ補正機構も搭載。ボディサイズを考えると、SONY開発者の血のにじむような努力と工夫を積み重ねた結果であろうと容易に想像がつきます。
ただウィークポイントがないわけではありません。ライブビュー非搭載や、高感度ノイズが同クラスの他社製品と比べて多めという点がそう。特にライブビューの非搭載は本当に残念でならない。α350/300のライブビューが好評なだけに。α700の後継機に期待したいところです。
そしてトリを飾るのはCanon EOS 5D MarkII。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkII ボディ / 非AA キヤノン 2008-11-28 by G-Tools |
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D MarkII EF24-105L IS U レンズキット / 非AA キヤノン 2008-11-28 by G-Tools |
前機種5Dから3年という期間を経て、まさに満を持しての後継機投入。α900に並ぶ2400万2000万画素オーバーの画素数をもつ35mmフルサイズCMOSセンサーにごみ除去機能を備え、高感度ノイズもぐぐぐぐっと改善。ライブビューやAF微調整機能を搭載し、ファインダ視野率や連写速度も改善され、「とりあえず中堅機にフルサイズ載せましたよ」という雰囲気がしていた前機種から打って変わって、頼もしいスペックを持つ製品に仕上がっています。
発売早々黒点問題でケチはつきましたが、Canonも改善予定のアナウンスを出していますし、後述の動画機能とあいまって今後のベストセラー機の予感がしますね。
■「デジタル一眼レフで動画」時代の幕開け■
今年のデジタル一眼レフで大きなトピックといえばもう一つあります。動画記録機能です。
これを製品として最初に実現したのは、Nikon DX系ミッドレンジ機*3のD90でした。
Nikon デジタル一眼レフカメラ D90 ボディ / 非AA ニコン 2008-09-19 by G-Tools |
Nikon デジタル一眼レフカメラ D90 AF-S DX 18-105 VRレンズキット D90LK18-105 / 非AA ニコン 2008-09-19 by G-Tools |
Nikon デジタル一眼レフカメラ D90 AF-S DX 18-200 VRレンズキット D90LK18-200 D90LK18-200 / 非AA ニコン 2008-09-19 by G-Tools |
Nikon D90自体はD80の後継機であり、D80がD200のサブセット版的な位置づけであったように、D90もD300のサブセット版的な存在です。Nikonのこのクラスは価格対性能比が非常によいと思います。ちなみにSMBCコンサルティングの2008年ヒット商品に選ばれています。
そんなミッドレンジ機であるD90ですが、720p(1280×720・プログレッシブ)・24fpsの動画記録機能がレンズ交換式デジタル一眼レフとしては初めて搭載されました。続いて、先述のEOS 5D MarkIIが1080p(1920×1080・プログレッシブ)・30fps・H.264コーデックでの動画記録に対応。この2機種が主に動画業界に与えた衝撃は大きいといわれます。
D90の場合コーデックは一般的なデジカメと同じMotion JPEGなのでデータ量がマジパネェことになるとか、フォーカスはMFのみとか、音声はモノラルのみとか、CMOS特有の「ゆれ」があるので激しくカメラを振るような場面では使えない、といった制限はあるにせよ、一般的な民生用ビデオカメラとは別次元の動画を撮ることができます。主にレンズ交換による豊富な画角と、大型撮像素子採用による浅い被写界深度。特に被写界深度は、プロ用機材でも2/3〜1/3型撮像素子を使っているものも多いという現状からするととんでもない事態であるといえましょう。
一部「デジタル一眼レフに動画機能なんざ不要だゼ」という声もありますが、どっちかというと写真を撮ってきた人に向けてアピールする機能ではなく、カメラメーカーがスチルの世界から動画業界に対して市場を拡大していくための機能だと思います。
なお、Panasonicも来春以降に動画対応機の投入を予定しており、またOLYMPUSも先日のインタビューで動画対応を検討している事が確認できているので、2009年以降も続々と対応機器が出てくるのではないでしょうか。
■マイクロフォーサーズ始動■
ではそろそろこのサイトらしい話題を。まずはマイクロフォーサーズから。
今年8月にOLYMPUSとPanasonicがマイクロフォーサーズ規格を発表。規格の概要は発表当時の当サイトの記事をご参照いただくとして、製品化第1弾として投入されたPanasonic LUMI G1は予想以上に好調なセールス実績を残しています。
Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 ボディ コンフォートブラック DMC-G1-K / 非AA パナソニック 2008-10-31 by G-Tools |
Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 レンズキット コンフォートブルー DMC-G1K-A / 非AA パナソニック 2008-10-31 by G-Tools |
Panasonic デジタル一眼レフカメラ LUMIX (ルミックス) G1 Wレンズキット コンフォートレッド DMC-G1W-R / 非AA パナソニック 2008-10-31 by G-Tools |
発表当初、マイクロフォーサーズでありながらボディサイズがE-420とほぼ同等、という点で落胆の声が上がっていましたが、実際に製品が発売されてみると「意外にいいんじゃね?」という雰囲気に。
最も意外だったのはオートフォーカスの速さ。マイクロフォーサーズで事実上の前提となっているコントラスト検出AFは、デジタル一眼レフで使われている位相差検出AFよりもふつうは遅くなるはずなんですが、実際にはむしろ並の位相差検出AFを凌駕するAFを備えています。個人的な体感ではCanonのUSMと同じくらい速い。高速化した要因はいくつかありますが、その一つがマイクロフォーサーズ規格に準拠することで従来のフォーサーズから電子接点が増えたことにより、レンズの制御精度が向上したかららしいです。
また、通常デジタル一眼レフでは採用されないようなカラーバリエーションをそろえ、しかもどれも落ち着いた大人向けの色を採用することで、幅広いユーザー層に受け入れられているようです。
OLYMPUSもフォトキナでめちゃくちゃテンションの上がるモックアップを展示していますし、マイクロフォーサーズの門出としては上々の成績ではないでしょうか。少なくともE-1のデビュー当時よりは。
■今年のフォーサーズ■
では、マイクロではない従来のフォーサーズはどうだったんでしょうか。今年Panasonicはフォーサーズボディを出していないのですが、OLYMPUSは精力的にボディを出していきました。
まず今年4月にE-420を発売。
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-420 ボディ E-420 / 非AA オリンパス 2008-04-18 by G-Tools |
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-420 レンズキット E-420KIT / 非AA
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OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-420 ダブルズームキット E-420WKIT / 非AA
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またE-420と同時に発表されたパンケーキレンズZUIKO DIGITAL 25mm F2.8や、速写ジャケットの発売など、ボディだけにとどまらないソリューション全体で評価できる機種になっていきました。実際それらとストラップやCFなどをセットにした小町キットも限定販売されています。
OLYMPUS 交換レンズ ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8 / 非AA オリンパス 2008-04-18 by G-Tools |
OLYMPUS 本革ボディジャケット ホワイト CS-8BWT / 非AA
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OLYMPUS 本革レンズジャケット S ホワイト CS-8LSWT / 非AA
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そして12月には、待望のミッドレンジ機であるE-30が登場します。
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-30 ボディ E-30BODY / 非AA オリンパス 2008-12-20 by G-Tools |
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-30 レンズキット E-30LKIT / 非AA オリンパス 2008-12-20 by G-Tools |
使用感などは以前のイベントレポートをご覧頂きたいのですが、特にアートフィルターの楽しさは新鮮です。もちろんこういったカメラ単体で画像に効果を適用させる機能じたいは特に珍しくはなく、PENTAXでは以前から実現されていました。しかし、これがライブビューで撮影前から適用された状態がわかると、写真に対するテンションの上がり方が違います。アートフィルターはぜひ量販店の展示機などで試して頂きたい機能です。
■SDHC下落続く■
今年注目されたトピックのひとつに、SDHCの価格下落があります。特に16GBの値下がりが特筆で、年頭から年末まで価格.com最安値が13,000円から2,499円にジェットコースター値下がり*5。実に5分の1です。円高の影響もたぶんあるんでしょう。
SDHCはデジカメ・デジタル一眼レフやビデオカメラだけでなく、SSDタイプのネットブック用追加ストレージなどにも幅広く使用できるので、この価格下落は歓迎したいところです。ただ、高いうちに買った人はツラいだろうなー……。
ちなみに俺はLUMIX FX35の動画用に、3500円切った段階で上海問屋で購入しました。中身はTranscendのClass6。悪い買い物ではなかったと思います。
[rakuten:donya:10012291:detail]
さてさて。フォトフレームの話とか、写真閲覧対応のオンラインストレージの話とか、今年はじっと我慢の子な雰囲気がしていたPENTAXの話*6とかいろいろありますが、ここまででもかなり長くなってしまいましたので、このあたりで*7。
相変わらずの不況ですが、2009年はコンパクトデジカメはさらなる利便性を、デジタル一眼レフはさらなる高画質化と動画の進化を追求して頂きたいと思います。では!
*1:これでズーム位置を覚えるファンクションがあれば言うことはないんですがLUMIX。
*2:もちろんAFの仕組みがまったく違うので、両者を比較するのはナンセンスなんですが。
*3:NikonはD300をDX系フラッグシップ、D90をミッドレンジ、D60/D40をエントリーないしローエンドとして位置づけている。
*4:言い換えれば「カタログスペックにこだわらず写真を撮る楽しさを倍増させる機能」。
*5:価格.com メーカー問わずSDHC 16GBで、2008年1月22日と2008年12月31日の値段。
*6:いやまぁ名機K20Dが出てるので暗いニュースばかりじゃなかったんですけども。
*7:あとでこっそり追記するかもしれないけど。
福袋オッズは調べてすらいない日記。
今年のヨドバシにおける阿鼻叫喚を見るとさすがにねぇ……。
PhotoFesta 2008 Winterに行って来たヨ。
12/14(日)。最終日かよっ。しかも1週間後にやっとエントリ更新ってどういうこった>俺。もうE-30発売してるっちゅーねん。
それはともかくとして、まずは本イベントの目玉であるE-30を触った感触から。
■E-30ハンズオン■
- 操作性
- ボディが小さくなった恩恵により大幅に向上。特にE-3では右手親指が届かなかった[LV]ボタンや[MENU]ボタン、あと電源レバーが届くようになり、左手でレンズを支えたたまま各種設定ができるように。
- モード切替がダイヤル式になったため明確でわかりやすくなった。反面、後述のアートフィルターとシーンセレクトの共存関係がわかりにくい。
- 十字キーによる測距点移動は非常に快適。E-3のファームウェアアップデートが楽しみ。
- 再生時、3x3などの縮小並べ表示に現在選択されている画像に対してアニメーションがかかるようになった。結果的に遅くなっている。最近のμにおける3DCG表示もそうだが、意味がない上に操作性を損なう演出はやめていただきたい。
- それ以外の操作性はE-3とほぼ同じ。基本的なボタンレイアウトが変わっていないので当たり前なんだけど。
- ボディ
- ボディ全体の品質は確かにE-3には劣る。E-1にはさらに劣る。NikonでいうとD70/80/90と同程度。
- 背面液晶の品質はE-3とほぼ同じ。あまり大きくなったように思えないのはバリアングル液晶の枠部分の大きさがほぼ同じだからか。
- ファインダはE-1とほぼ同じ品質と感じた(数字上は0.06倍分大きい倍率)。あと、会場においてあった固体を確認した限りでは、「視野率98%」は「最低98%」であり、ほぼ100%とみてよさそう。
- ボタンの押下感などはE-3よりもクリック感のあるE-4x0/5x0系に近い。
- 今回も液晶パネルにリモコン受信窓はつかなかった。あと液晶輝度調整用のセンサーは無くなった。
- ライブビュー
- 後述するが、今回も静音モードがない。
- 顔認識の速度・精度はE-420/520のものから進化はみられなかった。
- AF
- 会場で試した限りだが、Eシリーズの持病である「暗所におけるAFの迷い」は改善されたかに思える(実際はどうかはわかんない)。
- アートフィルター
- 当初はスイーツ(笑)仕様と揶揄されたアレだが、使ってみるとけっこう面白い。
- 適用するには、モードダイヤルの[ART/SCN]にあわせた後、適用したいフィルター効果を選んで[OK]を押下すればいい。以下は適用例。
適用前(オリジナル)
↓
適用後(ファンタジックフォーカス)
適用前(オリジナル)
↓
適用後(ラフモノクローム)こんな感じ。
また1つのシーンに対して複数のフィルターを適用した作例を以下に掲載。
適用前(オリジナル)
↓
ポップアート ファンタジックフォーカス
デイドリーム ライトトーン
ラフモノクローム トイフォト
-
- なお開発者プレゼンによると、これらの効果はPhotoshopなどでも作成可能だが、アートフィルター適用時カメラ内ではガチで画像解析をしてたり撮影時のAEをフィルター向けに最適化したりしたうえで適用しているので、Photoshop上で同じ事をしようとすると相当労力がかかるだろうとの説明があった(しかもこのアートフィルター機能のためにこれまで使用してきた画像処理チップセット「TruePicIII」にこのフィルターを適用する機構を組み込んだ「TruePicIII+」を新たに採用している)。
- 上記のような理由から、アートフィルターはキヤノンで言うところのピクチャースタイルとは違い、シーンモードの拡張版的な位置づけである。そのためAEはプログラムになる(フィルターごとに絞り値などの傾向は変わる)。
- RAW+JPEGで撮影している場合、RAWには適用前のもの、JPEGには適用後のものが保存される(上記作例はそうやって撮影した)。
- アートフィルターとシーンセレクトがモードダイヤル上では1つの項目にまとめられており、背面液晶にて十字キー[←][→]で選択するのだが、最初はそれがわかりにくい。
- 電子水準器
- ロール(左右)だけじゃなくピッチ(前後)に対しても使える。
- ファインダ内表示は露出補正ゲージと同じ場所に出るため若干わかりづらい。ライブビューで使うのがわかりやすいかも。慣れの問題だと思うけど。
- 最近アクセサリシューに取り付ける電子水準器を購入したが、やはり内蔵しているのと外付けではえらく違う。非常にうらやましい機能。
- マルチアスペクト
- そのほか
以上のような感じ。基本性能はE-3のまま、ボディが小さくなったことによる操作性向上は無視できないアドバンテージです。ファインダのぞきながら「あーここはライブビューだなー」と思った時、左手をレンズから離さなくてもいい、というのは撮意にかなり影響するので。
アートフィルターはインパクトのある「ポップアート」や「ファンタジックフォーカス」はすぐ飽きそうですが、ゆるふわな写真が撮れる「ライトトーン」や「デイドリーム」なんかはシーンに応じて常に狙っていけそうな感じです。特にオリンパス機の出力する写真はコントラストが高い傾向にあるので、このギャップは新鮮。
マルチアスペクトはやはり面白いです。最近の俺はLUMIX FX35をほぼ16:9モード固定で使ってますが、トリミングとはいえ撮影時の画面構成に変化をつけられるのは楽しいです。
惜しいのは、それらの機能がうまく操作性と結びついていないこと。オリンパス機では日常茶飯事だz機能を単体で評価するなら非常によいものを作ってくるのに、いざそれを使おうとするととたんに悩むというのがオリ機の悪いところです。
総じて、E-3を持ってない人でE-5x0で物足りねぇって人へのアップグレードパスとしてはうってつけの機種と言えます。またすでにE-3持ってる人にも、防塵防滴いらないから軽く小さくって人は買い替えを検討できる機種といえましょう。
■オリンパスの中の人に聞いたことその1■
んで、会場で聞いたことなどを少し。覚えている限りで。
- E-30&14-54mmII関連
- あれだけ似ているE-3とE-30は、実は別のデザイナーがデザインしている。ちなみにE-1とE-30が同じデザイナー。
- 静音モード*1の搭載は一度検討されたが、主にシャッターチャージ用モーターの関係で搭載を見送った。搭載した場合は今のボディサイズを維持できない。そのかわり、今回パタパタAFおよびパタパタAEについてはE-3よりさらに高速化した。
- コントラスト検出AFはE-520比で約20%高速化している。
- アートフィルターは、開発者が自分で写真を撮っていて考え付いたファンクション。いずれ後から効果を追加したり、ユーザーが作成したフィルター効果をFotoPus経由で公開したりできると面白いと考えている。
- 14-54mmIIで光学設計を変更しなかった理由は、あの逆光耐性を正確にシミュレートできなかったため。
- マイクロフォーサーズ関連
- フォトキナでのモック公開と同時に非常に大きな反響を頂いている。モックでこれだけ反響をもらえるならこのままずーっとモックで通そうかと思っている(笑)。
- 今回のモックとこれをベースにした製品ではスペースの関係上手ぶれ補正機構は入れられないが、なんとか実現できないかと開発に指示を出している。開発現場からは「無茶言わないでください」と散々言われているが、なんとか実現したいと思っている。
- モックのレンズはパンケーキレンズ。おそらくボディ発表当初のレンズ本数はそれほど多くない。が、趣味性の高いレンズを用意したいとは思っている。
- そのほか
- E-410発売当時から速写ケースの商品企画はあったが、時代に合わない商品であることとケース売り場にそぐわない梱包(大きめのプリスターパック)であることから、各店舗から総スカンを食らった。そこで自社のショッピングサイトで限定販売したが、これが飛ぶように売れたため、一般店舗にもおいてもらえるようになった。販売実績はかなりよい。
- キャッシュバックキャンペーンでもらえる限定ストラップはかなりどきつい色だが、実際にカメラと組み合わせてみると意外と違和感がない。
- E-3については近々ファームウェアアップデートがある。期待されている機能の追加のほか、縦位置グリップ装着時の安定性向上も予定されている(これはすでにアナウンス済み)。
■オリンパスの中の人に聞いたことその2■
最後に、オリンパス 寺田本部長様にまたもやインタビューを急遽敢行してきました。以前にも当サイトでお話を伺ったことがある方です。お話を聞いてから時間が経っちゃったのでかなり忘れています*2が、覚えている限りで掲載します。
<Q:妖介 A:寺田様>
- どうもご無沙汰しております。E-500のときにお話を伺った者なのですが……。
- どうもこんにちわ。覚えていますよ。今度は何か作品を見せてくださいよ(笑)。
- 恐縮です。あとまだお見せできるような腕は持ち合わせていませんのでご勘弁ください(笑)。
- では次回に期待させていただきます(笑)。
- //d.hatena.ne.jp/kiai_hissatsu/20040522/1085250631" target="_blank">私がE-1のオーナーイベントに参加したときは、30代以下は私一人という状況でした(笑)。:本当ですか(笑)。あと、来場者数も増えました。去年E-410/510のイベントをやったときはガラガラだったんですけど。
- あれは場所が悪かったです。特に新大阪(笑)。
- そうなんです。その経験があったので、今回オリンパスの大阪支社があるこのビル(新大阪)で開催することに抵抗があったんですが、幸いなことにたくさんのお客様にご来場頂けました。
- やはりそれだけオリンパスに対する注目度もあがってきたと。
- そうですね。我々が言うのもなんですが、普通一眼レフというとまず大きな二社で決まってしまいます。それ以外でかつ弊社の製品を選んでいただけるお客様は、こだわりのあるお客様です。大事にしていかなければならないと思いますね。
- ところでマイクロフォーサーズなんですが、パナソニックさんが来年以降予定している動画について、オリンパスではどうお考えなんでしょうか?
- まず、実装するだけなら今からでもできます。キヤノンさんやニコンさんはそういうアプローチを取ってらっしゃいますよね。でも我々としては、ただ「動画が撮れますよ」だけで商品にはできない。動画が撮れることによって何ができるのかをお客様に提案しなければならないと思っています。
- それはたとえば動画にまつわるソリューション込みで商品化したいと?
- そうですね。
- なるほど。ただ、オリンパスさんといえば
- //www.olympus.co.jp/jp/news/2004a/nr040409sh880j.cfm" target="_blank">スーパーハイビジョンクラスのムービーシアターまで用意しているほど動画に対して非常に力を入れているメーカーと認識しています。すでにソリューション込みで提案できる実績はあると思うんですけど……。:よくご存知で(笑)。ただ民生用という話になると別です。特に弊社は20年ほど前にビデオカメラ事業に参入しようとしてやめた経緯もありますし……。
- それは勉強不足で知りませんでした。いずれにせよ、いつかは動画への参入はしたいとお考えなんですね。
- ええ、今はまだ考えている段階ではありますけどね。何かいいアイデアがあればご提供をお願いします(笑)。
- いやぁ急には出てきません。次回の宿題とさせてください(笑)。今回はありがとうございました。
- では作品の件も含めて次回お会いするときにお願いします(笑)。ありがとうございました。
急遽お話したためあまり質問を用意できませんでしたが、オリンパスが動画に関してかなり慎重かつまじめに取り組もうとしているのがわかったのが収穫でした。
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